News
技術コラム
センタリング(もみつけ)の角度について②
2022.01.14
切削お役立ち情報 No.49
前回は、センタリング(もみつけ)についての話でした。意外と見落としがちですので、今回は、事例を紹介しながら、再度、センタリングの重要性をご紹介致します。
<例>
イスカルのスモウカム15.0㎜を使用したが、穴径が15.5㎜と大きくなってしまう。(ホルダーは5*D。被削材はSUS304。立型MCでの加工)→スモウカムは使えない。→最近購入したΦ9, Φ13.5も返品したい。イスカル営業の条件提案も穴径に変化なし(Φ15.5㎜のまま)。5*Dホルダーで、もみつけ無しで加工しているので、振れが発生しているのでは無いか?と推察。そこで、1.5*Dの短いホルダーで、センタリング加工を提案。そうすると、加工径がΦ15.05-15.1㎜以内に必ず収まるようになり、問題解決しました。


◆1.5*Dホルダーでもみつけすることにより、振れがなくなり、また、同じヘッドを使うことで、先端角度が同じとなり、中心に食いつくようになった。

◆下記のように、真円度不良、おむすび形状の穴(奇数角穴)、らせん状の傷が入るツールマーク(ライフリング)が出たら、振れを疑ってください。また、ライフリングが原因で、切れ刃でないマージン部で切削を行なってしまい、発生してしまう、とげ状の切り屑も振れが要因です。ドリル折損の可能性が高くなるので、条件の見直し(送り量アップ)も必要となってきます。

次回は、「リーマ加工の原理について①」です。
