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技術コラム

メロドラマにみるサーメットの極意

2021.05.07

切削お役立ち情報 No.13

Cさんは、恋愛の真っ最中。

恋人のWさんと結婚できる日を夢見ています。

そんなある日、Cさんの目の前にイケメンのF君が現れます。F君の持ち前のトーク力とイケメンっぷりに、Cさんはメロメロ。ついに、F君のことしか考えられなくなり、Wさんと破局してしまいました。

その後、CさんとF君のお付き合いが始まりました。しかし、幸せもつかの間。浮気性のF君は、また違う女性のところにいってしまいました。

「もう傷つきたくない」

そう決心したCさんは、次に付き合った人と、最後まで添い遂げることを心に誓います。そんな彼女が、今お付き合いしているのがTさん。誠実で一途なTさんとなら大丈夫。二人の仲は、今や他のどんなカップルよりも強固。仮にF君のような人が現れても、Cさんの心が揺らぐことはありません。

 

 

突然始まった、昼ドラの様な展開。実は今回は、切削加工における、科学反応のお話なのです。

上の人物を

Cさん=C(炭素) Wさん=W(タングステン) F君=Fe(鉄) Tさん=Ti(チタン) に置き換えて下さい。

元素記号に詳しい方は、既にお気付きかと思いますが、WとCが結合したものがWC(炭化タングステン≒超硬)になります。超硬合金(WC)は、鉄系ワークを切削すると、炭素(C)成分が抜けてしまいます。これは、被削材に含まれる鉄(Fe)が化学反応により、炭素(C)と結びつき、切屑と一緒に流れ出てしまうからです。

一方、サーメット(TiC)は、超硬に比べ、分子の結びつきが強く、酸化しにくい(炭素(C)が抜けにくい)という特徴があります。鉄(Fe)との親和性が低く、TiCがWCに比べ、鉄(Fe)と反応しにくいことに起因しているのです。

こんな長所を持つサーメットにも、欠点はあります。

次回は、サーメット工具の使い分けについて。。。

 

イスカル旋削用チップの一例

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