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技術コラム
切削のメカニズム(切れてない?)
2021.09.17
切削お役立ち情報 No.33
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皆さんは、「切削加工」とは、文字通り、切っている、と思いますか?実は、切っているのではなく、割っているのです。刃先は、ワークに常時接触していません。鉈(なた)で、薪を割るように、チップの刃先で、ワークを割っているのです。刃先は、ワークに食い付く一瞬だけ、ワークに接触しますが、その後は、刃先の腹(すくい面)と逃げ面で、ワークを割っていきます。
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<構成刃先は、敵か味方か?>
刃先には、高い圧力と温度の為、切り屑の一部が付着します。この付着物は、薄い膜状、ないしは層状のものである場合もありますが、大きく成長して刃先に固着し、刃先に似た形状をとることがあります。これは、構成刃先と呼ばれ、材料本来より、硬くなっている為、刃先を保護し、刃先寿命が延びる利点がありますが、仕上げ面にむしれが生じたり、寸法精度が悪くなるなどの欠点もあります。このように、構成刃先は利点もありますが、欠点のほうが多いため、発生しない方が良いと言えます。切り屑の裏面を観察すると、構成刃先が発生したかどうかが判ります。切り屑裏面が滑らかであれば、切削状態は良好ということになります。 参考文献ここから始める旋盤加工澤武一著
次回は、「構成刃先のメカニズム」についてです。



