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技術コラム

蛍は、分速30メートルで飛ぶ!?

2021.08.06

切削お役立ち情報 No.27

皆さんは、蛍を見たことがありますか?

蛍は、分速30メートルで飛ぶみたいです。なぜ、蛍を持ち出したのか?それは、昔の職人さん曰く、ハイスの切削条件は、蛍の飛ぶスピードが限界と言われるからです。

 

ハイスは、高速度鋼と言い、英語では、High Speed Steelと表します。ハイスは、英語の頭文字を取って、HSS(ハイス)と呼びます。

 

下記の表は、横軸が刃先の温度、縦軸が工具の硬さを表しています。水色の線は、HSSを示しています。刃先の温度が600度になると、急速に工具の硬さを保てなくなります。この600度が、蛍の飛ぶスピード、すなわち、切削速度30m/minなのです。

  蛍

 

《工具材料の高温硬さ比較の表》

比較表

 

HSSに比べ、超硬合金は、刃先の温度が上がっても、比較的緩やかに硬度が下がっていくのがわかります。即ち、超硬合金は、HSSよりも工具の硬さを維持できるため、切削条件(周速)を上げることが出来ます。ということは、HSSよりも、超硬の方が高能率の加工が出来るということです。現在、工具メーカーは、もっと速い切削速度に対応するため、母材を改良したり、熱に強いコーティングを研究しています。。。   切削速度

 

次回は、「ベンツのテールランプの秘密」についてです。

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