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ダイヤモンドは永遠の輝き
切削お役立ち情報 No.16
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「ダイヤモンドは永遠の輝き(A Diamond is Forever)」とは、デビアス社が打ち出した有名なキャッチフレーズです。現在では、世の女性の憧れであるダイヤモンドですが、宝飾品としてのダイヤモンドの地位が確立したのは、実は20世紀以降と言われています。 南アフリカ共和国にあるデビアス社が、ダイヤモンドを婚約・結婚指輪の理想として触れ込んだことが始まりでした。当時、デビアス社が行なったマーケティング活動は「恋愛映画の劇中で、結婚祝いとしてダイヤモンドを贈る」「有名女優を使い、ダイヤモンドのCMを流す」等が有名です。これらが功を奏し、ダイヤモンド=愛と永遠の象徴として認知されるようになったのです。また、米広告業界誌アドバタイジング・エイジは、「A Diamond isForever」を20世紀最高の広告スローガンと位置づけています。 |
美しいダイヤモンドのエンゲージリング |
さて今回は、ダイヤモンド工具のお話です。
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ダイヤモンド、その値段の高さは言わずもがなです。(*前回解説したCBNもかなり高価です) ダイヤチップ一つが、超硬チップ10個分の値段を超えるなんてこともあります。フライスカッター用に何個もダイヤチップを購入し、意気揚々と使ってみたら、すぐに欠けてしまったなんてことになれば、目も当てられません。取り扱いには細心の注意が必要と言えるでしょう。 ダイヤモンドの最大の特徴はCBN同様、その硬度にあります。ヌープ硬さ(kgf/mm2)で9,000以上と、超硬合金(1,800)やアルミナコーティング(2,100)と比較すれば、その硬さが伺えます。硬度が求められる刃物には打ってつけといえるでしょう。ただし、通常のダイヤモンドは、一定の方向には規則的に割れやすい性質(劈開性)の問題があります。この欠点を補うために開発されたのが、焼結ダイヤモンドです。 焼結ダイヤモンドは人工的に生成されるダイヤです。5万気圧、1,400℃という超高圧・高温下で合成された人口ダイヤモンドの微粒子を超硬母材上に焼結させて使います。焼結ダイヤモンドはヌープ硬さが7,000程度とやや硬度が下がりますが、組織が均一なため、単結晶ダイヤモンド(天然ダイヤ)のように劈開によるチッピングの心配がありません。 |
焼結ダイヤモンドを利用した、アルミ仕上げ加工用フライスカッター「アルフレイズ」軽量ボディを採用し、超高速回転が可能。最小2μ単位で刃振れを調することができるので、鏡面仕上げに最適。 |
ダイヤモンドは、高温硬度が高く、高速切削が可能、且つ構成刃先もできにくいため、非常に精度の高い仕上げ面を出せるという特徴があります。
しかし、FeやNi、Coを含む金属と化学反応を起こしやすく、一般にはこれらの成分を含む鉄系金属、Ni基・Co基などの耐熱合金の加工には向いていません。そこでアルミや銅などの非鉄金属、プラスチックやゴム等の非金属材料の切削に利用されることになります。
アルミニウム合金(Si含有量15%以下)は周速1300m/minまで、銅合金は周速1,200m/minまで速度を上げることが可能で、サイクルタイムの削減にもつながります。


