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技術コラム

PMKの語源にみる使い分け

2021.04.16

切削お役立ち情報 No.10

今回は、超硬にまつわるトリビアをひとつ紹介します。

この、イスカルお役立ち情報の第6回で、チップケースの見方について、解説したのを覚えていますか? チップケースの裏には、ワーク材質別の推奨条件が記載してあるというものです。この材質毎の分類、P/M/Kは、ISO(国際標準化機構)で既定されています。そして、このPMKの前身となっているのが、ドイツの規格であるDINなのです。

このDINでは、分類は次のようになっていました。

 

一般鋼材、鋳鋼材Lang spannende Werkstoffe
これは、長い切り屑を意味しています。略称はL。左図でいえば、流れ形の様な切り屑を排出する材質に該当します。この作業区分の特徴は、切り屑が流れるとき、刃先の成分と化学反応を起こし、刃先をすり減らします。これが一般的にクレーター摩耗と呼ばれるものです。

 

鋳鉄、非鉄金属、非金属材料Kurtzspannende Werkstoffe
左図で、き裂形のような、短い切り屑が出る被削材を表します。略称は、K。パラパラとした切り屑が出る被削材では、すくい面摩耗より逃げ面摩耗の進行の方が早いため、超硬材質もそれに適した性質を持っています。

 

ステンレス、特殊鋼、耐熱合金Mehrzwecksorte
これは、多目的用を意味しています。略称はM。多目的と言っても、実際にはL種とK種の中間的な位置づけで、切り屑形状は、左図せん断形を排出する作業区分とされています。

 

上記からわかるように、DINの段階では、L10、K30、M20と、LKMの
3種類で表示されていました。しかしISO規格では、Lは既に別分野
で略称として、しばしば使われていたことから代わりにPを用い、
PMKで表されるようになったということです。

 

ちょっとした豆知識ですが、参考になりましたか?

 

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