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製造業の未来を拓く!先進企業に学ぶ生産性向上バスツアー実施レポート

2025.12.03

高知県商工労働部工業振興課が主催する「生産性向上推進事業バスツアー」が、令和7年12月1日(月)から2日(火)にかけて実施されました。主催者及び県内製造業者の皆様33名が参加し、西日本地域の先進企業3社を訪問。未来の“ものづくり”のヒントと、明日から実践できる確かな知見を得る、実り多き2日間となりました。

 

訪問企業の取り組み

JFEスチール株式会社様 西日本製鉄所(倉敷地区)

初日にまず訪れたのは、東京ドーム240個分という広大な敷地を誇るJFEスチール倉敷地区です。

敷地内をバスで移動し、原料ヤードからスタートして、各工場の転炉、厚板ミル、圧延など見学をしました。

離れていても熱気がすごく印象的でした。

既存の枠を超え、世界レベルでの「持続可能な生産体制」を追求する、壮大なスケールと革新への挑戦を肌で感じることができました。

日鐵鋼業株式会社様

翌日最初に、2015年に3Sサミット最優秀賞を受賞した日鐵鋼業様(広島県福山市)を訪問しました。

単なる整理整頓に留まらない、売上増加に直結する「儲かる3S(整理・整頓・清掃)」活動を深く掘り下げました。継続的な改善活動が全社に浸透している状況を確認しました。

作業指示の完全ペーパーレス化を成功させた具体例から、デジタル技術を効果的に活用し、自動化を推奨してムダを徹底的に排除する現場力を学びました。

通常業務で大変お忙しい中、私たちの訪問に合わせて業務を一時的に中断され、社員の皆様が総出で、細部にわたるまで丁寧にご案内・ご説明くださいましたこと、心より感謝申し上げます。貴重な製造現場を拝見できただけでなく、皆様が製品一つひとつにかける情熱と高いプロ意識を肌で感じることができました。

倉敷レーザー株式会社様

最後は、工程管理の先進事例を持つ倉敷レーザー様(岡山県倉敷市)を訪問しました。

工程管理におけるデータ活用の最前線を視察。最新機器の導入による従業員の負担軽減と、人手不足解消を両立させる合理的な仕組みを学びました。

SDGsや女性の活躍、外国人雇用の取り組みも積極的に推進されており、生産性の向上と、時代が求める持続可能な企業経営を両立させる先進的な経営姿勢を拝見しました。

 

初日の視察後に行われた懇親会では、現場で得た具体的なインサイトを基に、各社の経営層・担当者が活発な意見交換をしておりました。訪問先が実践する「世界最大級の電気炉開発」「儲かる3Sの仕組み」「データ駆動型の工程管理」といった成功体験は、「自社の課題」「実現の障壁」「最適な改善策」について、参加者にとって共通の課題認識と解決への具体的なヒントとなりました。

特に、高効率化と同時にSDGsや女性活躍、雇用問題といった「社会的な要請に応える経営」の重要性について、参加者全員が“同じ目線”で理解を深めることができたのは、大きな収穫と言えます。

 

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