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「先端ものづくり企業視察セミナー2025 in 長野」に参加して

「先端ものづくり企業視察セミナー2025 in 長野」に参加して
日程
2025年9月26日(金)
視察概要
この度、「先端ものづくり企業視察セミナー2025 in 長野」に参加いたしました。
全国各地から14社総勢27名が名古屋駅に集まり、
貸し切りバスで長野県のものづくり企業2社を訪問。各社の卓越した技術力と、
それを支える「人」への想いやユニークな経営哲学に触れることができ、大変実りのある一日となりました。
視察先 1:株式会社ヤマウラ 駒ケ根工場
「働く誇り」を追求するトータルエンジニアリング
早朝8時に名古屋駅を出発し、約2時間半の移動を経て、最初の視察先である株式会社ヤマウラ 駒ケ根工場
に到着しました。
大正9年に鉄工所として創業したヤマハラさんは、現在、建築・土木から大型製缶加工、小推力発電などの
インフラ設備までを担うトータルエンジニアリング企業へと発展されています。
同社が掲げる「社員一人ひとりの**『働く誇り』**をゆるぎない品質と昇華」という理念の通り、社員が
主体的に集まり、育ち続けるモデルエンジニアリング企業です。
視察では、執行役員である橋場事業部長から、特に5S活動や福利厚生についての具体的な取り組みを
伺った後、現場を見学させていただきました。
徹底された5S活動のレベルの高さ、そして働く環境を整えるためのきめ細やかな福利厚生の施策は、
わが社にもすぐに取り入れられるヒントが満載でした。まずは「すぐやれること」から行動に移し、
組織風土の改善に活かしていきたいと強く感じました。
昼食時の心温まる体験
約2時間の視察を終え、昼食に立ち寄ったお店での体験も印象的でした。カツとそばのセットを美味しく
いただいた後、お店の方々が並んで見送りをしてくださったのですが、
その際、大きな垂れ幕に**「ありがとうございました、またのお越しを・・」**のメッセージ。
細やかな心配りと、お客様を大切にする姿勢に、参加者一同、感銘を受けました。
「私たちも見習わなくては」と、改めてサービスの基本を学んだ瞬間でした。
視察先 2:株式会社JMC
「とにかくやってみる」精神が築いた最先端鋳造企業
午後からは、2社目の視察先である株式会社JMCへ。1992年に設立されたJMCさんは、
「とにかくやってみる」精神をブランド化し、「人が挑戦と成長を続ける最先端モデル鋳造企業」として、
急速に成長されています。
同社の強みは、3Dプリンター、鋳造、CTスキャンという異質な技術を高度に融合させ、開発、試作から製造、
品質保証まで一貫したソリューションを提供している点です。
工場見学後に行われた渡邊社長とのディスカッションでは、社長の熱い心意気に触れ、
次々と質問が飛び交う活発な場となりました。
私からも、「鋳物工場に働く人の全国平均年齢が42.9歳と聞きますが、御社は29.9歳と非常に若いです。
この人口減少の時代に、どのように若手人材を確保・育成されているのですか?」と質問させていただきました。
渡邊社長は、「弊社も社員が辞めてしまうことはありますが、私だけでなく工場長や上司が、
一人ひとりに声をかけ、その人の身になって話す態度で接するように心がけています」と、日々の地道な
コミュニケーションの重要性を語られました。
社長ご自身も高校卒業後にファイティング原田ジムに入りプロボクサーになったという異色の経歴
(プロボクサーから上場会社の社長になったのは初めてとのこと)をお持ちで、
その経験から培われた**「やらないまえに、できないと言うな!」**という社長の強い信念が、
社員や組織全体に深く根付いていることを肌で感じました。これは、日頃から「まずは挑戦すること」を
大切にしている私の持論とも通じるものであり、大変感銘を受けました。
結びにかえて
今回のセミナーでは、2社の「先端ものづくり企業」が、それぞれ異なるアプローチで「人」と「技術」を
磨き上げ、独自の強みを築いていることを学びました。技術革新だけでなく、働く環境づくりや、
社員一人ひとりとの対話を重視する姿勢こそが、企業を成長させ続けるエンジンだと確信しました。
この貴重な学びを糧とし、「すぐできること」から着実に実行に移し、
わが社のさらなる発展へと繋げてまいります。