弊社が取り扱う数ある切削工具メーカーの中でも看板メーカーのひとつであり、特約店である「サンドビック」の技術講習会が、2015年10月7日(水)にサンピア・セリーズ(高知市)で行われました。
講習はメーカーより専門の講師2名を招き、テーマを2つに分け実施されました。
第一部は超硬ソリッドエンドミル「プルーラHD」とハイドロ(油圧機構)ツーリング「コロチャック930」について、
第二部は『超硬ソリッドドリルとリーマ・ハイスタップ』についてでした。
常日頃からサンドビックをご愛用頂いているユーザー様はもちろん、サンドビックに興味をお持ちになっていただいたユーザー様まで、多数のご参加をいただきました。 (24社59名と会場は満席でした。)
チップ式のドリルやカッターが有名で、既に世界トップメーカーであるサンドビックが、近年超硬ソリッド工具に注力しだしたということもあって、お客様も大変興味をもって受講されていたように感じました。
講習で紹介されたエンドミルとコロチャックの製品を少し取り上げてみます。
今期サンドビックの出したエンドミル「コロミルプルーラHD」は、どのメーカーも従来径の1~1.5倍しか加工できなかったフル溝加工の切り込み深さが、径の2倍加工可能になるという優れもの。
また、ヘリカルやランピング加工可能であり、あらゆる切削条件で信頼性と性能に長けた工具です。材質も従来のバリエーションから追加もされ、ラジアスやラフィングなどのラインアップも増えて幅も広がっています。
さらに、この10月より発売開始となった「コロミルプルーラHFS(高送り側面加工用エンドミル)」では刃長の長い工具を揃えています。必要な加工に対して高い切屑排出性をもつ上に、小さなエンドミル径でも長い刃長を使用できることから低コスト化も図れます。(※まだ発売されたばかりで詳細確認中ですが)
その高性能エンドミルを把握するのに最適なツーリングとして紹介されたのが、ハイドロチャック「コロチャック930」です。
特殊な油圧構造を設けており、シャンクをつかむ接点が他社に比べ大きいため、よりしっかりした把握が可能になります。
さらに、コレットを利用することができ広範囲の径に使えるというコスト面でも利点の多いツーリングです。
サンドビックは価格が高いというイメージがユーザー様に付きまといがちですが、性能や機能は確かなものです。ユーザー様の加工効率向上にもお役に立つはずです。
今回の講習会をきっかけにその高性能なソリッド工具・ツーリングにも興味を持っていただき、更なる促販につなげていきたいと思います。